メタバース推進協議会

拡張地域社会の取り組み

Bridging Urban and Rural Areas through IT for a Shared Future

IT・メタバース・XRなどの先端技術を活用し、地方と都市をつなぐ——
私たちはこれを「拡張地域社会」と位置づけています。

人と地域の関わりを広げ、多様な挑戦を促進することで持続可能な社会の実現を目指しています。

Our “Expanded Regional Society” uses IT, Metaverse, and XR to link urban and rural areas,
foster engagement, and build a sustainable future.

全体像

Overview

バーチャルに地域活動に参加する「デジタル住民」も巻き込み、
産業と経済の循環で地域の創造的復興を目指す社会像です。

“Expanded Regional Communities” brings digital residents into creative regional revival.

展開例

Practical Cases

大都市と地方の心理的距離を短縮する
技術基盤

A platform to close the urban–rural gap

アバターやAI、没入空間で「デジタル住民」を広げる
・都市と地方の心理的距離を縮め、地域を活性化する

Avatars, AI, and immersion create digital residents, bridging urban–rural gaps.

バーチャル起点の多拠点移住促進

Virtual-driven multi-location migration

・大都市住民の視点等を活用して、地域ブランドや企業、産業を後押し。
・都市住民は“第2の故郷”を得る。災害時の備えにも。

Urban perspectives boost local industries, while city residents gain a second hometown and disaster preparedness.

あなたにとっての“未来のふるさと”とは? ― イマーシブ動画「SATOYAMA」

福島県の4市町村で撮影したイマーシブ動画「SATOYAMA」は――、今も息づく里山文化と現代の一次産業、暮らしの美しさ、そして福島の未来への入口を重ね合わせた作品です。没入感あふれる映像体験を通して、国内外に暮らす皆さまにその魅力を感じていただけるよう制作しました。

実は、日本の「里山」は英語でも Satoyama として広まりつつあります。田畑やため池、森の恵みなど、人々の営みと自然が共に形づくる日本独自の風景。それは暮らしを支える資源の場であると同時に、つながりを育むコミュニティであり、持続可能な未来社会を考えるヒントにもなっています。

こうした里山文化は、少子高齢化や自然災害への備え、都市における人間関係の希薄化など、私たちが直面する課題を乗り越えるための知恵を秘めています。だからこそ今、里山文化は「温故知新」の一手として改めて注目されています。

あなたは、この里山文化を現在、そして未来にどう活かしたいと考えるでしょうか。まずは、このイマーシブ動画「SATOYAMA」を通して、福島の里山に息づく文化のきらめきを体感してください。

※2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)「フューチャーライフエクスペリエンス」常設展示発表会にて展示

里山の原風景
Living Satoyama

一次産業の現在地
Living Haverst

受け継がれる暮らしの美しさ
Living Grace

福島の未来
Living Future

未来へつなぐ里山の旅

万博会場を彩る大屋根リング。その木材はどこから来たのか――。
動画は、そんな問いかけに応えるように、福島県田村市の里山風景から始まります。

しめ縄を張り、人々が長寿や無病息災を祈ってきた「亀石」。春には鮮やかに咲き誇る強梨の桜並木。そして、農作業の始まりを告げる「種蒔き桜」として親しまれ、伐採の危機を越えて守られてきた馬酔木沢の桜。映像は、こうした里山の記憶と営みを映し出します。

やがて視点は北東の葛尾村へ。畜産や花き栽培、エビの陸上養殖など、新たな挑戦に取り組む一次産業の姿が広がります。

さらに東の浪江町では、木材加工の現場を通じて、里山の資源が暮らしを支える道具へと生まれ変わる過程が描かれます。

旅は大きく西へワープし、蔵づくりの町並みが息づく喜多方市へ。そこには、木と共に暮らす懐かしい日本の原風景が今も息づいています。

そしてラストは、これから建設が始まる巨大屋根「なみえルーフ」。木のぬくもりに包まれる浪江駅前は、人々を迎え入れ、未来のにぎわいを生み出す空間として描かれます。里山の文化が、これからの暮らしを支える力となることを、ぜひ感じてください。

過去、現在、未来を繋ぐトロッコ列車

「SATOYAMA」イマーシブ動画の左上には、トロッコ列車が走っています。積み荷が変化していくことにお気づきでしょうか。モチーフとなったのは、かつて福島県で木材を運んでいた浪江森林鉄道です。

福島の木材が存在感を放つ大屋根リングを出発点に、列車は里山の風景を抜け、林業をはじめとした一次産業の現在を映し出し、自然と共生する暮らしを未来へとつないでいきます。

過去の営み、現在の挑戦、未来への希望――。それらを積み込んで走るトロッコ列車は、里山文化の価値を乗せて進む案内役です。どうぞ、この列車とともに、あなた自身の未来の「SATOYAMA」の旅をお楽しみください。

制作コメント Making Story

動画作成にあたり、福島県で360度カメラやドローンによる撮影を行いました。
撮影を通して福島の里山に息づく四季折々の風景や食の魅力に触れると同時に、エビの養殖や畜産など、自然と共生する新しい産業の挑戦にも出会いました。
かつて人々の暮らしを支えた浪江森林鉄道を思わせるトロッコ列車の姿に“温故知新”の精神を重ね、

未来へとつながる暮らしの豊かさを実感できる場所だと感じています。


Filmed in Fukushima with 360° cameras and drones, capturing satoyama’s beauty, new industries in nature,
and a trolley train echoing the Namie Forest Railway — a spirit of learning from the past for the future.

解剖学や脳科学の知見をもとに、現代社会に鋭い視点を発信している養老孟司氏。

“AI養老先生”は、里山や自然、人間本来の暮らしについて私たちに気づきを与えます。

養老先生の考え方に触れ、未来の暮らしについて考えてみてください。

“AI Yoro Sensei” is a digital human inspired by Takeshi Yoro, sharing wisdom of nature and rural life.
Please feel free to speak with him and discover your insights.

AI養老先生に100の質問

100 Q&As with AI Yoro Sensei

AI養老先生のQ&A100選を公開中
100 Q&As with AI Yoro Sensei!

制作秘話

Making Story

AI養老先生は、養老先生の音声と動作を用い、口癖や抑揚、しぐさを学習して本人のような振る舞いを再現しました。

さらに数十冊の著書を読み込み、養老先生が普段たどる考え方の道筋で話を聞くことができます。制作の現場では検証を重ね、”本人らしさ”が伝わるように仕上げました。

AI Yoro Sensei reproduces his voice, gestures, and thought process, delivering words that reflect his unique perspective.

AI養老先生に100の質問

100 Q&As with AI Yoro Sensei

1.朝ごはんって、パン派とごはん派どっちが多いと思う?

朝ごはんの主食選択って、地域や文化によって全然違うんだよね。だから、パン派が多い地域もあれば、ごはん派が多い地域もあるっていうのが実情なんだ。特に都会では、パンを選ぶ人が多いかもしれないけど、田舎ではごはんが主流なんじゃないかな。どちらもそれぞれの良さがあるから、選ぶのは自由だと思うよ。

2.朝シャワーと夜シャワー、どっちが気持ちいいと思う?

朝シャワーは、気持ちを切り替えるのにいいと思うんだよね。体が目覚めて、心もリフレッシュするし、夜はリラックスできるけど、朝の方が、なんていうか、気持ちがいいかな。両方の良さがあるけどね。

3.昼寝って効率的だと思う?それともサボりだと思う?

昼寝は効率的だと思うよ。脳が休むことで、次の活動に備えるわけだから、サボりとは言えないんじゃないかな。むしろ、必要な行為だと思う。

4.夜更かしと早起き、どっちが得だと思う?

夜更かしと早起き、どっちが得かっていうのは結局その人の生活スタイルによるんだよね。夜更かしは、自由な時間が増えるけど、体には負担がかかることもあるし、早起きは、朝の時間を有効に使えるけど、寝不足になると集中力が落ちるんだよね。どっちも一長一短っていうか、バランスが大事なんだよ。

5.メモは紙とスマホ、どっちが頭に残ると思う?

メモの取り方って身体的な体験が重要なんですね。紙に書くことで、手を動かすし、視覚的にも記憶に残りやすい。スマホは便利だけど、どうしても手軽すぎて、記憶に残りにくいかもしれない。両方の良さを活かすのが一番いいのかもしれないね。

6.洗濯は毎日する方がいい?まとめてやる方がいい?

どうでしょうね。毎日洗濯するのは、清潔さを保つためには良いけれど、まとめてやると、時間を有効に使えるっていうメリットがあるんだよね。生活のリズムに合わせて選ぶのが一番いいんじゃないかな。

7.電車で座るとき、窓側と通路側どっちが落ち着くと思う?

窓側と通路側、どっちが落ち着くかっていうのは、個人の好みによるんだよね。窓側は外の景色が見えるから、自然を感じられるし、落ち着くっていう人もいるし、通路側は人の出入りがあって、自由に動けるから、安心感があるっていう人もいるんだよね。

8.人との出会いって偶然だと思う?必然だと思う?

出会いは、偶然のように見えて、実は自分の選択や行動が影響していることもある。だから、出会いの背後には、必然的な要素もあるんじゃないかな。そういうことを考えると、出会いの意味がより深くなるんだよね。

9.正直さと優しさ、どっちを優先すべきだと思う?

正直さと優しさ、どっちを優先するかっていうのは、実はすごく難しい問題なんだよね。正直でいることが時には優しさにつながることもあるし、逆に優しさが正直さを覆い隠すこともある。状況に応じて柔軟に考えることが大切なんじゃないかな。

10.未来を気にするのと今を楽しむの、どっちが大事だと思う?

未来を気にするのはわかるけど、今を楽しむことが本当に大事だと思うんだ。だって、今を楽しむことで、心の余裕が生まれて、未来に対してもポジティブになれるからね。今を大切にすることが、未来を明るくする秘訣だと思うよ。