北海道大学の研究成果の社会実装に向けた産学協働及び地域の課題解決に向けた地域協働を推進するとともに、これらの産学・地域協働の推進に資する人材を育成し、もって我が国の産業等の発展及びイノベーションの創出に資することを目的設立された「北海道大学 産学・地域協働推進機構 フード&メディカルイノベーション国際拠点」にて当協議会コラボのもと、体験型イベント「メタバース×AIは人の暮らしに何をもたらすのか」と題したセミナー&ワークショップを開催しました。
・開催日:2024年12月20日(金)
・主催:一般社団法人メタバース推進協議会、北海道大学 産学・地域協働推進機構、株式会社Edify
・協力:株式会社NTTデータ、株式会社NTTデータNJK、パーソルマーケティング株式会社、ANA NEO株式会社、大日本印刷株式会社
・後援:北海道庁、札幌商工会議所
本イベントは、北海道における地域活性化に向けて様々なシーズの可能性を模索する機会として講演会を実施し、体験会にてメタバースやAI、デジタルヒューマン・空間コンピューティングに触れて頂く機会を提供しました。
最後に、北海道大学学生、北海道内企業、在京大手企業、自治体関係者などの混合チームで地域のXR人材をどのように育成していくかについてアイデアソンを開催し、新しい取組みを学ぶ機会を提供しました。
当日は、北海道大学の学生、自治体の職員、地元の企業から多数の方が現地参加。加えて、全国からもオンラインで参加いただきました。
メタバースやAI・デジタルヒューマン、空間コンピューティングの様々な技術が地域社会への影響を探るには大変貴重な機会となりました。
札幌商工会議所HPイベント概要:
https://www.sapporo-cci.or.jp/web/events/details/ai.html
<イベントの概要>
インターネットを通じてどこからでも参加できる仮想空間「メタバース」について、その活用法や地域課題解決への取り組み等を、先端技術の体験を通じて学べるイベントを開催しました。
今回は企業デモによる体験会の他、国内のVR研究第一人者 東京大学名誉教授の廣瀬通孝氏、新潟県三条市副市⾧(元経済産業省)の上田泰成氏との特別対談や、
株式会社MESON 代表取締役 小林 佑樹氏、東京大学松尾研発スタートアップ株式会社Panhouse 最高教育責任者 大塚 雅也氏、総務省 情報通信政策研究所 調査研究部⾧ 髙本 純氏、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)中村 光希氏らと共に、メタバースやAIを活用した北海道における地域活性化に向けてご講演いただきました。
<協力背景>
当協議会は、メタバースやAIが現実社会にどのような影響を与えるかを考察しており、現実世界と仮想世界の融合が地域社会の社会課題の解決に向けた新しい取組みに繋がる可能性とその課題の探求をしております。
メタバースやAIの可能性に期待を寄せながらも、世界レベルで急速な発展が進む中、自然や人間に及ぼす影響に慎重な議論が必要だとの認識を示しています。
このような背景から、当イベントでは新たな技術が地域社会にどのように役立つかを多角的に議論し、体験する機会が必要だと考え北海道大学様と企画させて頂きました。
<イベント内容>
第1部(15:00-16:40)
講演会では、北海道における地域活性化に向けて様々なシーズの可能性を模索する機会として講演会を開催しました。
①特別対談『地域×メタバース~VRの進化とSociety5.0~』・・・東京大学名誉教授/メタバース推進協議会 特別顧問 廣瀬様 元経済産業省/新潟県三条市副市⾧ 上田様
②「21世紀の開拓」・・・北海道大学 副理事 土屋様
③「空間コンピューティング」・・・株式会社MESON 代表取締役 小林様
④「メタバースの原則」・・・総務省情報通信政策研究所調査研究部⾧ 髙本様
⑤「生成AIで変わる未来」・・・株式会社Panhouse 最高教育責任者 大塚様
⑥「SPIバーチャルとメタコンソーシアムの展望」・・・内閣府戦略的イノベーションプログラム 中村様
会場の様子:
第2部(16:45-18:30)
体験会では、メタバースやVR、AI、デジタルヒューマンの活用方法を体験し、
身近にデジタル技術に触れ、新しい地域社会基盤の構築に向けた取り組みを一緒に実現していくきっかけ作りを協力企業様よりご提供頂きました。
会場の様子:
第3部(17:30-18:30)
アイデアソンでは、北海道大学学生、北海道内企業、在京大手企業、自治体関係者などの混合チームで地域のXR人材をどのように育成していくかについてアイデアソンを開催しました。
5チームに分かれてXR人材不足の原因と対策提案を検討し、学生と実際のビジネス経験者が混在で活発な議論がされました。
北大のメタバースでの実験プロジェクトの発表もあり、短時間ではあったが、良い交流の場であったと好評でありました。
会場の様子:
<今後の展望>
本イベントを通じて、メタバースやAI、デジタルヒューマン、空間コンピューティング技術を活用した地域活性化の新たな可能性を探ることができました。
今後は、これら新しい技術がどのように地域社会に貢献できるかについて、全国の自治体と議論を深め、日本全体で持続可能な未来社会の構築に向けた取り組みを推進していく予定です。
当協議会の理念に基づき、現実世界と仮想世界のバランスを保ちながら、
最先端技術が人間の現実社会にどのように貢献できるかを模索する取組みが、今後さらに発展していくことを期待します。
また次世代の社会基盤“メタバース”の地域への社会実装を目的とした『地域・総合デジタル経済・文化会』を通じ、
各都道府県庁・大学と連携し企画を順次進めて参りますのでご興味・ご協力いただける自治体・大学・企業様は事務局へご連携頂けますと幸甚です。